【注文住宅の基本】家具と間取りの関係

家づくりについて

こんにちは、ひなぽよです。
この記事では、家具選びの際に考えるべき間取りへの影響や間取りによる家具への制約について説明します。

記事を読んで、希望していたサイズの家具が置けない失敗や住んでみてイメージと違った人が少なくなれば嬉しいです。

この記事はこんな人におすすめ!

  • 建売住宅・注文住宅を検討している人
  • 引越しを機に家具を買い替えたい人
  • 家具選びを迷っている人

このソファいいな♩
わたしL字のソファで足を伸ばしたいんだよね。

お客様のご自宅だと、動線を確保するためには幅220cmまでのソファにしたほうがいいと思います。

ここのメーカーだと、L字ソファは240cmしかないのね。
このソファがよかったのにどうしよう…

注文住宅を検討している場合、家具の検討をするのは間取りを決める前となります。これが遅れがちな人が多く、欲しいソファがあっても入らなかったり通路が狭くなり生活がしにくくなることの原因となります。

建売住宅やマンションを検討されている方も、購入前にご自身の希望の家具のサイズを確認しておくことをおススメします!

それではでは、部屋ごとに家具のサイズと間取りのポイントを確認していきましょう♩

ダイニング・キッチンに置く主な家具は

  • ダイニングテーブル・チェア
  • キッチンボード(ダイニングボード、カップボード含む)

ダイニングテーブル・チェアの場合

基本は使用する人数でテーブルのサイズを決めます。ただし、横幅の大きめチェア(特に肘掛けがあるタイプ)を使いたい方はワンサイズ大きめを検討してください。

近いうちにご家族が増える可能性がある方、複数人の来客がありそうな方はそれも考慮してサイズを考えられるといいと思います。我が家はYチェアを使っており、こども二人の4人家族ですが150cm幅のテーブルでギリギリ。子どもの誕生日など、両親が来ることも多いですが料理も全て乗らず食べるところも狭くて失敗したなあと感じております・・・

注意する間取りは、キッチンの横にダイニングテーブルを置きたい方。こちらの画像のような配置です。

L字型リビングになる、ダイニングからのTVの視認性が悪い、キッチンの幅が短くなるなどの可能性があるので注意が必要です。

キッチンボードの場合

キッチンボード・ダイニングボード・カップボードなどの主に食器を入れたり、家電を並べたりする棚は、造り付けか後付けかの違いはあれどみなさん必要だと思います。

サイズは置きたい家電の種類、食器の量によって決めますが、ゴミ箱を入れてしまいたい場合は必ず個数と容量の確認をして、それを踏まえたサイズにしましょう。

注意する間取りというよりは、小さなサイズしか置けなくて後悔する方が多いです。特に時短家電を使いたい方は、家電を置くスペースを必ず確認しておいたほうがいいでしょう(パントリーに置く場合は、動線にも注意を)。スペースとお値段が許すのであれば、180cm以上をお勧めします。

我が家は

  • スチームオーブンレンジ
  • トースター
  • 電気ケトル
  • 米びつ
  • ホームベーカリー
  • 炊飯器

を、カップボードに置いています。
パントリーにもまだ複数小さい調理家電やコーヒーメーカーがありますよ〜
オーブンの天板など小物も多いです。



まとめ

  • ダイニングテーブルをキッチンの隣に置きたい場合は、間取りに注意
  • キッチンボードは小さすぎないように寸法要チェック!

リビングに置く主な家具は

  • テレビボード
  • ソファ

テレビボードの場合

造作にする方もいるかもしれませんが、サイズの決め方は同じです。TVと同じ幅にする方もおられますが、TVより大きくするのがバランス良いです。

TVは配線があるので置ける場所は限られていますが、他の家具との兼ね合いで場所は自ずと決まってきます。ダイニングテーブルやキッチンからもテレビが見たい、などの要望があれば必ず配置を確認しておきましょう。窓の場所を確認することも大切です。壁掛けTVにする可能性が将来的にある方も配置には要注意です。

ソファの場合

ソファはないほうがいいという方から、かなり大きなコーナーソファまで人によって希望がかなり違ってくるところですよね。必ず複数の販売店に足を運び、実際のサイズを試してきていただきたいです。幅だけでなく座面の奥行きも座り心地には大きく影響します。
求めている形・サイズのものがピンポイントでこの世の中に存在しない可能性もあるため、候補は絞り込んでおきましょう。

そのソファを置いて、動線が確保されるのか?大きすぎて圧迫感はないか?特に長方形のLDKの間取りには注意が必要です。人が通るところは60cmは最低でもあったほうが良いですよ。
カウチソファを検討されている方は、幅230cmくらいは見込んでおいたほうがいいでしょう。200cm未満だと候補はかなり少なくなると思っておいたほうがいいと思います。難しそうだなと思った方は、二人掛けソファ+オットマンも視野に入れると選択肢が増えるかもしれません。



まとめ

  • TVボードはテレビよりも幅を大きく。
  • ソファは欲しいサイズを実物で確認して、動線も含めた間取り計画を!

クローゼットの場合は

  • タンスもしくはプラスチックケースの引き出し式収納
  • 大掛かりな収納システム
  • 造作の棚

を入れることが考えられます。

タンス・プラスチックケースなどの引き出し収納の場合

ピッタリのサイズを探し出すことはなかなか難しいので、ある程度間取りが決まってきたら候補の収納を見つけておきましょう。なさそうな場合は間取りを調整する必要があります。ポールをつける場合は、収納の高さとの兼ね合いと奥行きも考えなければなりません。特にプラスチック収納ケースは「押入れ用」という奥行きが深いものもあります。ポールの位置によっては、かなり使いにくくなってしまうので注意しましょう。

引き戸にする場合も多いと思いますが、インセットにするのかアウトセットにするのか(壁の表側に扉をつけるのか奥側につけるのか)や、引き込み戸にすることで壁の厚みも変わります。それによって置ける収納は変わるので、見落としのないようにしていきましょう!

大掛かりなシステム収納を入れる場合

かける、置く、畳むの収納をバランスよく取り入れたり、手っ取り早くディスプレイのようなクローゼットを実現したい方は、システム収納を取り入れるのがオススメです。
最も代表的でわたし自身もオススメなのが、IKEAのPAXシステム

このようなシステムを導入するには、高さが確保されていることが最も大切です。このような収納を入れたい場合には、それを踏まえて間取りを考えていくのがベストですので、事前に伝えておきましょう。

我が家もPAX入れたかったです。
北側斜線(建築法で決まっている)の影響で、天井の高さが確保できず諦めることになりました。ぴえん

造作棚を取り付ける場合

ハウスメーカー(工務店)に取り付けてもらう場合と、DIYで施工する場合があります。もちろんそれによって、選べる商品・バリエーションは変わります。
可動棚であれば比較的簡単に取り付けが可能ですが、引き出し収納は選べるものが少ないので、自分の好みに合うものがあるのかはしっかりとリサーチすることが大切です。

取り付けまでバラバラの状態で搬入が可能なので、比較的小さいスペースにでも施工できるメリットもあります。



まとめ

  • クローゼットはどういう収納にしたいのかを決めましょう!
  • それに応じて、間取りの微調整を。

私は仕事上、間取りが決まっている方に家具を提案することが多かったのですが、入れたい家具が入れられない方が本当に多かったです。忙しいとは思いますが、どんな家具を入れたいかは間取り決定前に考えるのが大切です!

後悔する人が一人でも減りますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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